自己愛性人格障害者が起こしている「分裂」

彼らは両極端。

自分にとって良いものはとんでもなく理想化して

(事実よりもぐんと良い評価を与える)、

自分にとって不快・ちょっとでも悪いと感じたものは

すぐ脱価値化する。


自分が統合されていないせいで、他人も時と場合によって

評価がコロコロ変わる。

「精神的に大人である自分」と「幼い自分」が統合されず

二つに分かれていて、

「良い自分」と「悪い自分」も完全に二つに分かれている。

どれも本当の自分、という考えかたは絶対にできない。

精神発達上で統合されていないのだから、

「どれも本当の自分なんですよ」って声かけで治るはずもない。

そういう“障害”。

自分が分かれているからこそ、他人も一人は一個の存在じゃなくて、

あるときは「ものすごく素晴らしい(自分にとって価値のある)人」

またあるときは「強烈に憎い、人をばかにする最低の人間」

になる。だから他人への評価が一定しない。


今日褒めていた人を、明日「ユダ並みの裏切りもの」として

暴言を吐くのは日常茶飯事。

そういうところは境界性人格障害者も似たようなところがあると

思う。


つまり、個人を個人として見れない。

一個の、統一された存在としてみることができない。

自分が統一されていない、一個の存在でなくて、

自分の都合のいいようにコロコロ変わる、

一貫性のない存在だから。

良い自分、は完璧な自分。なんでも100点をとる自分。

欠けているところが一つもない自分。

できないことが何ひとつない自分。

良識があって、他人を傷つけるなんてことはありえない自分。


悪い自分は未熟な自分。ひどい自分で見ていられない。

生きる価値もない、最低な自分。人を罠にはめて自分を

上げようとしか考えない自分。

そういう自分は自分の中にあってはいけないから、

とりあえず他人に引き受けてもらおう!

これが「投影」。

自分の中の悪者を、相手に勝手に映し出す。

相手が悪いことにする。