自己愛性人格障害者の束縛

自己愛性人格障害者の束縛はひどい。ひどいけれども、

それに従わないとそれに対する制裁もひどい。


モラ夫は、時間的な束縛もそうだけど

身体的、精神的な束縛もひどかった。

束縛というのは、何も嫉妬から起こしたりとか

恋愛関係だけに起こることじゃない。

「出ていけ!」ということを口走っておきながら

実際に出ていく準備をすると、それを阻止するような

態度だってみせる。


モラ夫とは、最初遠距離で関わっていたから

そうでもないと思われるかもしれないけど、

遠距離だろうがなんだろうが束縛はひどい。

私の知人のSNSを見張り、私に関する情報が出てこないか

見張る。そして、私が仕事の時間と嘘をついて

誰かと出かけていないかアンテナを張っておく。

誰といつ、何をしているかを見張る。

私とのやりとりをアップしているような知人を見るとたちまち

その人に対して文句を言う。

「気持ちのわるいやりとり」

「いちいち仲良しアピールしないと気が済まないのか」

「俺に見せつけている」

・・・アナタに見せつけているはずがない。だってアナタの存在を

直接的に知っているわけではないし、その人達が異性なら勘繰るのも

分からないでもないけど同性の人達とのSNSのやりとりまで

いちいち監視して文句を言われなくてはならないのはなぜ?

だって、そういう発信をするのは他人の自由ではないか。

あるとき、当時付き合っていたモラ夫がメールをしてきたときがあった。

「職場で飲み会があるんでしょ」

その時、私は体調が悪くなって飲み会に行けなかった。

そして、体調が悪くなったから飲み会を断ったこともモラ夫に

伝えていた。

ところが、職場で飲み会があるんでしょ、というのは

まるで断ったことを聞いていないかのような言い方。

「いや、嘘つこうと思えばいつでもつけるしね。

こっちは確かめようがないからさ」

つまり、私が飲み会を断ったと嘘をついて飲み会に

行っているんだろうと決めつけているかのような口調。

「そんなに心配なら、今すぐ電話でもして家の環境音でも聞けば?

飲み屋にいるならそんなの無理でしょう」と言うと

「いや、それはいい」と断ってくる。

そんなに心配なら、疑心暗鬼になるなら飲み会に行ってはいないということを

電話して確認したほうが安心するのでは?と思ったけど、

実際はそうじゃない。

自己愛性人格障害者は浮気を疑っているとか

やきもちを妬くとかそういう意味でこういうことを言っているんじゃない。


「怒りたい」場面を探してる。

怒りをぶちまけられる場面を探してる。その理由として、

「相手が浮気している」「浮ついている」というのは

うってつけのものになるからってだけ。

とにかく恨みをぶちまける場面を探してる。そういう落ち度を

探してる。

自己愛性人格障害者が望むのは、

「ほうら自分の不安のタネが的中した!やっぱりお前は

成敗されるべき不埒な存在だ!」という瞬間なのであって、

「あ、本当に何もしていないんだね!なら安心」という瞬間じゃない。

それは逆に、相手が間違った人間であることで保たれる自分の優越性を

曲げる結果になるから、「相手は潔白だ」という結果はむしろ邪魔くさい

ものにしかならない。

相手が潔白だと認めてしまえば、相手を束縛できない。

コントロールできない。相手を支配する名分が見つからない。

「お前は俺がコントロールしなければ、何をしでかすか

分からないやつだからな!」

ということにして、相手の時間的・身体的・精神的な自由を

奪っておいたほうが都合がいい。

ひたすらに、被害者の知人・友人・家族・ターゲットの周りの世界の人々に

対していちいち口を出してくる。

仕事上のモラハラ加害者も、ターゲットにしている部下の

友人関係やプライベートにいちいち干渉してくる。

お前のそういうつながりが、お前の躍進を阻んでいる・・・とか

そういった形で。

束縛は、情報集めから始まる。

今はSNSが発達しているから、どれだけでも検索して

情報を得ようとする。それもこれも、相手の落ち度を見つけるため。

SNSで知人がちょっと愚痴ろうものなら、こういう悪い面しかない

みっともないやつが周りにいるお前自体もみっともない、

というレッテルを貼る。

情報集めのときは、恥を感じることもないから

知人に直接「今日会う約束とかしていませんよね」と

聞く自己愛性人格障害者だっているだろう。

それを聞かれて相手が変に思うかとかターゲットに知られないかとか

そういう羞恥心は微塵もない。

で、個人情報も知りたがる。相手の何もかもを知りたがる。

自分そのものを投影しているから、交際相手や結婚している

パートナーを自分そのものとして考える。

だから、相手のものは自分のもの。

相手の個人情報だって自分のもの。

自分が知らないのはおかしいし、耐えられない。

そういう感覚で、人の個人情報を当たり前のように見る。

そこはストーカーに通じるところ。

ストーカーがゴミを漁って個人情報を見るように、

別れて出て行った相手の郵便物を勝手に開封してみるように、

さも自分が知る権利があるというように。


モラ夫は、私がスマートフォンで何かしていると

「何見てんの?」とすぐ聞いてきていた。

覗くことはしなかったけれど、かなり頻回に聞いてくるので

「いちいち聞くこと自体、嫌われたり恥ずかしいと思わないのかな」

と思っていたけれど、そんな感覚が本当にないものだと思わなかった。

いちいち聞いてくるからいちいち真面目に答えていたけれど、

途中から覗いてはこないということはわかっていたので、

スマホで録音アプリを平然と使ったりして、

「明日の仕事の予定をメモしてる」とか答えたりしていた。

たぶん自分がいないときは覗こうとしたりするんだろうけど、

そこは暗証番号設定でどうにかなる。


別れたあとも、いちいち電話とメールをしてくる。

何度も何度も。

「自分も忙しいから」と返信すると「何がそんなに忙しいのか」

「自分も忙しいけどこうやってちゃんと連絡している」

ということだけ主張して、

まるでこっちが「忙しい」と言ったことは無視していた。

遠距離だろうがなんだろうが別れても束縛されている感じがした。

そして自分の都合だけでひたすら連絡する。